メルマガvol77発行しました〜「怒りの境界線を意識する」
2020.07.01
メルマガ「大人の女性のための一花咲かせるマガジン」を発行しました。
今回は、怒りについての対処法のご紹介をしたので、ここでもご紹介します。
——————-
最近、たて続けにカウンセリングのお客様から言われたことに、「怒りの境界線を意識するようになったら、怒りすぎて辛いことが減ってきた」ということがあります。
「怒りの境界線」って?
一言でいえば、怒ることと怒らないことの区別をつける線です。
ただし、実はその間に、緩衝地帯のようなエリアがあります。つまり、「自分の理想通りではないけれど、まあいいかと許せる領域」です。
実は、怒りやすい人は、この領域がとても狭い傾向がみられます。相手や状況が理想通りでないと、すぐに怒ってしまうのです。
「私だったらこうするのに、どうしてあの人はそうしてくれないのか!」
「普通はこうなるはずなのに、なぜそうなっていないのか?」といった具合に。
でもよく考えていただきたいのですが、物事は必ずしも自分が期待する通りに運ぶわけではありません。それにいちいち怒っていたら、自分自身が疲れてしまいます。
そこで、自分の中で「ここまでは許す(怒らずに許容する)」という範囲を設けるのです。
たとえば、「パートナーが洗った食器が、油のものを先に洗ったせいで、べたべたが残っていて頭にきた」というクライアントは、「洗ってくれる」ところに許容範囲の線を引きました。つまり少なくとも「洗ってくれる」
状態だったら怒らないと決めるのです。逆に、てつだってくれなかったら、その時は怒ってよい自分に許可したともいえます。(その怒りの伝え方には注意が必要ですが)
実は、無理に許容範囲を設けなくても、私たちは冷静に自分の心の中をのぞいてみると、「少なくともここまでやってくれたら許せる」という領域を持っています。
しかし、怒りを感じると感情が自分の脳を支配してしまい、その領域があることすら忘れてしまうのです。
相手のいろんなことが気になって怒ってしまう人の場合は、どうしても許せないことに絞って、あとは許容範囲に収めることをお勧めします。なぜなら、いろいろなことに対して怒ってしまうと、相手は何を優先したらよいのか混乱してしまいがちだからです。
その結果、なかなか行動を改められない結果になります。怒る目的が、相手の行動を改善してほしいことなのであれば、いろんなことを怒ってしまうのは逆効果になるリスクが高いのです。
このように、「少なくともこの線から外れたら怒ってよいたします」ラインを設けると、自分自身もやたらと怒ることが少なくなって楽になれます。
ご自分の中の怒りの境界線、ちょっと考えてみてください。