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ドラマ「定年女子」に見るセカンドキャリアの歩き方

2017.07.17

NHK-BSで、ドラマ「定年女子」が始まりました。
原作は、エッセイストの岸本裕紀子さんが、定年を迎えた女性を取材したルポルタージュです。
本に登場した人たちの人生のエッセンスを盛り込んで、ひとつのドラマに作り直したのが今回のドラマというわけです。

同書によると、定年を迎える女性は年間10万人にも上るとのこと。
(厚生労働省の2012年の調査結果です)
ドラマにとりあげられるほど、企業で働き続ける女性が増えたことに感慨を覚えます。
企業の定年に男女格差があったのは、私も記憶があるほど。
それで裁判になって「違法」という判決が出たことを覚えています。

一方で、定年に向けキャリアを「下る」ロールモデルは、なかなか見つけられないのも現実です。
たとえ定年が男性並みになったとしても、そこまで働き続けるのは、女性にとってはやはりハードルが高い。
「10万人」…っていったいどこにいるの?と、そんな思いもあります。

「定年」というと、どこかそこはかとなく寂しさが漂う言葉です。
しかし「人生100年」、少なくとも女性の平均年齢が80歳を超えていることを考えると、寂しいとばかりも言っていられません。

実際、私がミドル世代の女性を対象にした相談や研修などを行って感じるのは、「女性」の定年に対する捉え方は、どちらかというと「今までやれなかったことを行いたい」というもの。
男性の「定年」から感じる悲哀より、むしろこれまで犠牲にしてきたものを取り戻すという意欲を強く感じます。

たとえば、代表的なものは、「会社を退職したら家の片づけをしたい」。
これ、男性で考える人って果たしているのでしょうか?(笑)

定年ではありませんが、私も会社を辞めたときに、まず手掛けたのは、本棚やクローゼットの整理でした。
それだけ、日常生活を疎かにしてきた後ろめたさがあるのかもしれません。
でも、やめてすぐにやりたいことがあるというのは、それはそれで素晴らしいことなんじゃないかと思うのです。

もちろん、人生の大きな部分を賭けてきた仕事を失う欠落感はそれなりにあるものの、それがすべてではない、とどこかで
クールに見つめている印象も受けます。

ドラマの原案を書いた岸本さんも、以下のように語っています。

「女性にとって定年は、リタイアの淋しさと折り合っていく、人生の黄昏みたいなものではありません。その後の仕事のことや、親の介護、子供の結婚などいろいろ抱えながらも、前向きに、現役として、人生の再構築に向かっていく感じがします。」

介護やその後の仕事なんて言うと、重苦しいネガティブなイメージがあります。
でも、自分自身が社会に必要とされている証左と捉えたら、実は人生のポジティブな面なのかもしれません。
(甘いと言われたらそれまでですが…)

ドラマが厳しい現実を踏まえつつも、人生の後半生のポジティブな面を見せてくれたらと期待しています。

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