「四十にして惑う」の辛さとは(AERA×ほぼ日 コラボ企画)
2014.11.06
こんばんは。
キャリアコンサルタントの朝生です。
雑誌「AERA」と糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」が特別サイトを設けるなど、「40代」をテーマにした取組を始めましたね。
40代のキャリア女性を対象に何かできないか・・・と試行錯誤の私、タイミングの良さにちょっと驚いています。
この企画、糸井さんが以前にAERAの取材に応じた時の内容に対する反響が大きかったので、改めて40代を取り上げて実施されたものなのだとか。
上述のサイトに、その時のメッセージが再掲されていました。
その中の「40代の辛さ」の表現が秀逸です。本当にその通りです。
上述のサイトから引用させていただきます。
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ぼくにとって40歳は25年前
暗いトンネルに入ったみたいで
つらかったのを覚えている。
<中略>
でも、40歳を超えた途端、
「今までの円の中だけにいる」ことができなくなる。
自分でもうすうす、
いままでのままじゃ通用しないと感づいている。
別のコンパスで描いた円に入っていって、
いままでとはぜんぜん違うタイプの
力を発揮しなきゃいけない。
40代とは、子育てや介護などの
「ライフイベント」が襲い始める
時期でもあります。
そして、
30代の万能感をもってしてもクリアできない
社会の「理不尽さ」に直面するときでもあります。
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30代まで、ちゃんとがんばって、ちゃんと成果もあげてきたはずなのに、
それが通用しない現実にぶつかり、
将来のことを考えて不安にさいなまれるのが40代です。
そんな40代の過ごし方について、糸井さんは「ゼロになる」「ちゃんともがく」ということをアドバイスされています。
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その時、いままでは通用したのに、
と過去の延長線上でもがくことが多い。
でも、それではなかなかブレークスルーはない。
ぼくはゼロになることを意識するよう心掛けた。
仕事は何でも引き受けるんじゃなく厳選した。
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実は、40代で一番辛いのは、叙述の「トンネルにいる」辛さではなくて、
「ゼロになってもがく」ことなのではないかと、今年49歳で40代を終えようとしている私は思うのです。
今までの成功体験を捨て、ひょっとするとキャリアも捨てる。
過去の延長線上でもがいていてもブレークスルーはないことはわかるから。
40代を対象とした生き方指南本を多々読みましたが、例外なく「捨てる」ことを唱えています。
だから「捨てる」ことが40代の生き方にとって必要であることは、多くの人も体験して間違いないことなのでしょう。
でもそれはとても怖い。
今までのやり方を捨て、新しいことを始めるとしても、そこにはうまくやれる保証は何もない。
そんな怖さを克服し、「ゼロになる」ことで新しい一歩を踏み出すには、
いっしょになって「もがく」仲間が必要なのではないかと
仮説を立てております。
その仲間作りの場が、いま企画中の「40代の可能性再発見講座(仮称)」です。
内容については近日公開予定。
仲間作りと言っても、慰め合えるゆるふわ仲間ではなく、切磋琢磨する間柄にしようということだけは決まっています(きりっ!)。