【研修報告】リーダーは人の役に立つための一つの方法にしかすぎない
2016.12.03
今週は、某金融会社の受付センターのスタッフを対象とした研修が続きました。
コールセンターを事務処理を一手に引き受けていて、女性スタッフの比率が非常に高く、研修参加者も100%女性でした。
組織体制が変わったことに伴い、コア業務を担う社員としての活躍が期待されているということで、研修が導入されました。
組織変更や雇用形態の変更など、環境変化が続いたことにとまどっている受講生の皆さん。
人事制度見直しの途上ということもあり、責任が重くなったものの、具体的にこの先のキャリアパスが明確に示されてはいない…という、中途半端な環境にいます。
とはいえ、彼女たちのもとついているスタッフがいて、実質的にリーダーシップが必要な局面も多いとのこと。
私からは、「サーバント・リーダーシップ」の概念をお伝えしつつ、メンバーとの役割分担でチームの成果を高めるということをお伝えしました。
ただ、「リーダー」という言葉には、抵抗を示す方もいました。
「女性はリーダーを避ける傾向がある」などともいわれますが、「リーダー」と言われると、どうしても「人の上に立って命令する」という高圧的なイメージが付いて回るようで、そこに抵抗を覚えるのだと思います。
でもね。
私は「リーダー」ということを調べれば調べるほど、本質的な役割は、「他人のために尽くす」役割だということを強く感じるようになりました。
よく、「人を支えるような仕事をしたい」とおっしゃる方がいます。
だとしたら、「リーダー」という立場は、絶好の「人を支える」仕事なのだと思います。
だとすると、それは目的ではなくて、手段と言えるのではないでしょうか。
もしあなたが、人の役に立ちたい、と思うのであれば、その手段として考えてもよいのではないかなと思うのです。