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「子どもが欲しいか?」と女性に聞くのは性差別か?

2018.08.05

ニュージーランド労働党の党首に就任したジャシンダ・アーダーン氏(37)に対し、「子どもが欲しいか?」という質問が立て続けに行われたそうです。

アーダーン氏は、出演したテレビ番組で、「自分は子どもが欲しいと公言しているし、それは私の選択だから聞かれるのは構わない」としたうえで、一般的に女性に対し「子どもを産むつもりかどうかなんて、このご時世に聞いていい質問じゃないわよ」と強く反論したそうです。

同じく労働党出身で、かつて首相を務めたヘレン・クラーク氏は、アーダーン氏に対してアドバイスするとしたら何と言うかと問われ「性差別的な攻撃は無視して自分の仕事に取り組みなさい」と答えたそうです。(クラーク氏についての記事:http://www.afpbb.com/articles/-/3138039)

こうした質問を行う理由として「普通の企業の雇用主であれば、従業員女性の意志を把握しておく必要があります。もしあなたが首相になれば、国民はあなたの意志を把握しておくべきなのではないでしょうか」と言い、「つまり、首相が産休・育休を取ってもいいと思いますか」と、同番組に出演した男性は説明しています。

子どもを持ちたいかの質問を避けるべき理由は、「聞いてどうすんの?」ということに集約されるのではないでしょうか。
欲しいか、否かの段階で何か手を打つというのでしょうか?

「子どもが欲しい」と言ったら、キャリア上、不利な扱いをされるのではということが心配されます。
(子どもが欲しい女性政治家は指示しないとでもいうのでしょうか?)

「欲しくない」と答えれば、「なぜ?」と個人の志向について詮索される懸念があります。
実際に子どもができたら、その時に考えればよい話を、前もって云々することは意味がない。
だから、こんな質問はする意味がないと思うのです。

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