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大人の責任~映画「海街diary」

2018.08.05

昨年6月に公開された映画「海街diary」。
先日、地上波でも放映されたので、ご覧になった方も多いかもしれません。

「家族の絆」を描いたと言われるこの映画、私が感じたのは、主人公の4人姉妹の周囲にいる、血のつながりはない大人たちの優しさでした。

鎌倉の祖母から受け継いだ古い家に住む4人姉妹が主人公のこの話。
彼女たちの父親は、昔、他に女性をつくって出奔。その後、母親も再婚し家を出ています。責
任感の強い長女はそんな親を許せず、自らが親代わりになって奮闘中。

そんな彼女たちを見守っているのが、近所に住む大人たちです。
アジフライが名物の海猫食堂のおばちゃん。
そのおばちゃんのパートナー?の喫茶店「山猫亭」のおじちゃん。

姉妹がよくいくこの二つのお店のオーナー二人は、連携して姉妹を見守っています。
まるで親戚のおじさん、おばさんのよう。
しかし、彼らが手を差し伸べるのは、四人のうちの誰かが本当につらい時だけです。
普段は黙って優しく見守ってくれるからこそ、本当につらい時に訪れることができるのでしょう。

次女の勤務先の信用金庫の係長。
外回りになって新しいスーツを買って張り切る次女に、ビジネスの厳しさや、信用金庫が地域経済を担う重さを仕事を通じて伝えていきます。

家族という血のつながり以外の大人たちの優しさも、四人姉妹の成長を支えている様子が丁寧に描かれています。
こんなふうに、何気なくそばにいる人の力になれる「大人」でありたいと思った映画でした。

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