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「赤毛のアン」で考える女の40代

2014.09.19

こんにちは。
毎朝、「花子とアン」を見るのが楽しみな朝生です。
しかしもうすぐこの番組も終わりですね…。

私も、かつて「赤毛のアン」をシリーズで熱心に読んだクチ。
気が付くと、主人公のアンではなく、孤児のアンを引き取ったマシューおじさんや、マリラに共感を覚える年齢になりました。

中でも、シリーズの中に数多く登場した「オールドミス」達のことは、折に触れて思い出します。
強烈に覚えているのは、(といいつつ、名前はよく覚えていないのですが)「40歳になってしまった」と大泣きした女性。
「40歳になってしまったので、ずっと待ち続けていた恋人からのプロポーズは諦めなくてはならない」と嘆くのです。
「30歳代は、まだプロポーズの可能性があったのに、40歳になったらもうだめだ」と。

このエピソードを読んだ当時、私は中学生。
「女性にとって、30歳代と40歳代とは、かくも大きな違いがあるのか…」と衝撃を受けました。
自分がその年齢を過ぎ、やはり実感しています。
「30歳代と40歳代は違うなあ」と。

一番大きな違いは、生殖機能でしょう。
40歳代は、格段に妊娠の可能性が低くなります。
40歳代のどこかで、子供を産む可能性をあきらめなくてはなりません。
女性として生まれた可能性の大きなものを、捨てなくてはならないのが40歳代なのです。

では、女性にとって40歳代は、「あきらめの年代」なのでしょうか?

結局、40歳になったことを嘆いていた女性の恋人は、彼女にプロポーズします。
長い間、プロポーズしなかったのは、母親の反対が原因でした。
まだ二人が若かった頃、彼の母親が死にそうな病にかかり「頼むからあの娘とは結婚しないでくれ」と請われ手約束し、
結局母親はその時は生き残り、結婚しないという約束だけが残ってしまったのです。
女性が40歳になった直後に彼の母親は亡くなり、男性は直後にプロポーズしてめでたしめでたしとなります。

おそらくこのエピソードは、原作者のルーシー・モンゴメリーの経験が投影されています。
モンゴメリーは、世話していた祖母が亡くなった後、38歳で結婚します。
その後、「赤毛のアン」の続編を書き続けるのです。
彼女にとっての40歳代は、むしろ実りの年代であったといってもよいのではないでしょうか。

私達も、40歳代を迎えたからと言って嘆く必要はありません。

30歳代までにはなかった新たな可能性が開けるはずです。

<私の読んだ「赤毛のアン」は、こちらのもの>
<私の読んだ「赤毛のアン」は、こちらのもの>

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