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「ちょうどよかった」とつぶやいてみる

2020.05.02

新型コロナウイルス対応で、緊急事態宣言の期間が延長されそうな様子です。
みなさん、「Stay Home」という「異常事態」の中でストレスをためてイライラしていませんか?
あるいは、異常事態の中での忙しさで疲弊しすぎたりしてはいませんか?

私にとっても、この状況はけっこう厳しいです。
登壇を予定していた研修も、そのほとんどが中止になったり、時期の定まらない延期となっています。

私の場合は、東京から札幌への転居も重なったので、減収は「コロナ禍」によるものにとどまりません。昨年の収入と比べるとため息の出る思いです。

この事態を打破すべく、何か行動しようにも、「Stay Home」のおかげで動けません。引っ越したら訪れようと楽しみにしていたお店やカフェ、美術館・博物館にも行けません。先行きが見えないことを考えると、暗い気分に覆われていきます。

そんな時に出会ったのが「ちょうどよかった」という言葉です。

何か逆境に陥った時、あえて「ちょうどよかった」とつぶやくのだそうです。
そしてそのあとに「〇〇しようと思っていたところだった」と続けます。

この言葉は、私が師事する「幸福学」の第一人者である前野隆司慶應義塾大学院教授のFacebookで知りました。

前野先生は、経営者から禅僧に転じられた島津清彦氏との対談で知ったのだそうです。(私は島津先生のマインドフルネス講座を受講したこともあるので、ご縁が重なったような気がしました)

「ちょうどよかった。研修講師の仕事の忙しさで見失いかけていた自分の軸を見直す時間を取ろうとしていたところだった」

「ちょうどよかった。首都圏以外で働く女性たち向けの相互学習の場を作りたいと思っていたところだった」「そのためにはオンライン講座の設備を整えたいと思っていたところだった」

「ちょうどよかった。本の執筆の企画を練り上げたいと思っていたところだった」

などなど…今の状況をチャンスととらえることのできるフレーズがいろいろと出てきました。

ポジティブ一辺倒というのも、私らしくないので
「ちょうどよかった。じっくり落ち込んでみることも必要だと思っていた」
「ちょうどよかった。どこまで落ち込めるか、自分の黒い部分を知る良い機会だ」
「ちょうどよかった。どの政治家が緊急時にどれだけ力があるかを見極める良い機会だ」
・・・なんていうのもアリかもしれません(汗)。

「ピンチはチャンス」「リフレーミングしてみよう」と掛け声をかけても、ネガティブバイアスを強く受けやすい脳は、なかなか前向きな思考に切り替えられません。

そんな時は、「ちょうどよかった」という言葉を口に出し、後に続く言葉を考えてみましょう。「チャンス」とまでは言えなくても、その「芽」ぐらいは見つかるのではないでしょうか。

何より、自分の努力ではどうしようもない状況を受け入れる覚悟というか、肚が決まるように感じるのです。

みなさんも、行ってみてください。ブラックでもよいので…。

 

 

 

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