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【掲載報告】プレジデントウーマン「産まない人生の選択」

2017.11.16

いま発売中の「プレジデントウーマン」12月号の特集は「しない習慣」。
その中で、「産まない人生」について、取材協力とコメントをしました。
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特集のなかに掲載された「泣いた、笑った 10人の決断ストーリー」。
そのひとつが「産まない人生」で、私から、ちらりとですが、私のコメントが掲載されています。

実は、このコメントの掲載にあたって、かなり編集部の方とやりとりがありました。

1時間くらいのインタビューをした結果、最初の原稿では、私の話の中の「非地位財/地位財」の話の部分を切り取って原稿を作られてきました。
「非地位財/地位財」というのは、経済学者のロバート・フランがもともと提唱したもので、周囲との比較で満足を得るものを「地位財」、他人との相対比較とは関係なく幸せが得られるものを「非地位財」といわれています。

「子”どもがいない”ことが地位財と捉えると、幸せになれない」といった趣旨でコメントをまとめてこられたのですが、なんだか言いたいこととと、ちょっと違う。

子どもがいないことを悲しんでいる、残念に感じている人、すべてが、「子ども」を地位財と捉えているように誤解されないか?そんな懸念が浮かんできました。

子どもがいる人と比べて、いたずらに「子どもがいないと不幸」と考えてしまうもあり、それは「地位財」と言えます。
その場合は、もう一度、本当に子供が欲しいかを問い直す必要があるでしょう。

ただ、「子どもがほしい」という気持ちは、他人がどうあろうとほしい人も少なくありません。
それでも、子どもに恵まれなかった場合の気持ちに配慮が示されているか…?
その点について、編集の方と何度か議論しました。

締め切り間近の時間のない中で、いろいろ言う私に、最後までお付き合いいただいたプレジデントウーマン編集部の方の誠意に感謝です。

「子どもがいない」といっても、その背景の事情は人さまざま。
どんなことを書いても、全ての人の気持ちは汲み取り切れません。
それでも、私が発信を続けるのは、「いろいろな人がいる」こと自体を知ってほしいからかもしれません。

ややもすると、「子どもがいない」ことでひとくくりにされ、「かわいそうな人」とレッテルを貼られたり、「子どもがいない人に嫉妬している」とまで言われてしまう。
そんなことないよー!と、伝えたい…今回の取材のやり取りで気づいたことでした。

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