ジェンダー平等は女性活躍?~大学生向けワークショップにて
2023.08.25
北海道庁さんのご依頼で、ジェンダー平等の観点から理想の働くを考えるワークショップに登壇しました。
そのなかで、日本のジェンダーギャップ現状についてレクチャーを行ったのですが
そのなかで、日本のジェンダーギャップ現状についてレクチャーを行ったのですが
、そこで、もやもやが残る体験がありました。
参加していた学生さんに、ワークショップの後、その点について質問されました。
参加していた学生さんの一人から
「ジェンダーって多様なのに、男女の2分割で比べることについてどう思われますか?」と質問があったのです。
「ジェンダーって多様なのに、男女の2分割で比べることについてどう思われますか?」と質問があったのです。
「ジェンダー平等」に込められた意図は「女性活躍」。
だから事前の調査でも提示するデータも「男女」の比較分析のものを使用しています。
だから事前の調査でも提示するデータも「男女」の比較分析のものを使用しています。
でも「ジェンダー」は本来、男女で二分されるものではなく、もっと多様でグラデーション状態のもの。
私もその認識があり、レクチャーに先立ち「ジェンダーは本来、男女で二分できるものではないが、ここでは便宜上、男女比較で話します」と説明しました。学生さんの質問は、私の言い訳のジレンマを突いたものでした。
私のレクチャーは、性的マイノリティにとっては、男か女か、迷いのないマジョリティからの暴力に感じられたのかもしれません。
「ジェンダー平等」を謳っているのにもかかわらず…
とはいえ、限られた時間の中で性的マイノリティの話を盛り込むのも無理があり、割り切らざるを得ないのも現実。
「女性」を語るとき、それは「男性企業社会」から見たマイノリティという位置づけです。そこから、あらゆる「マイノリティ」にどう敷衍していくか…
その視点を忘れてはならないと、再認識しました。
ワークショップは、来週、後半を迎えます。
学生の質問に逃げずに向き合いたいと思います。