ミモザの思い出(国際女性デー)
2017.03.09
今日、3月8日は国際女性デー。
実は私が初めての海外旅行で、イタリアはローマに到着したのがこの日なのです。
1987年3月8日…ちょうど30年前のことです。
初めて訪れたローマは、ミモザの花であふれていました。
イタリアでは、国際女性デーである3月8日に、男性から女性にミモザの花を贈る習慣があったのですね。
中学生の時に、ドイツを舞台にした漫画「オルフェウスの窓」で、「ミモザ」という花の存在を初めて知った私。
当時、日本ではあまり知られていない花でした。
その実物を初めて目にすることができて、感動したことを昨日のように思い出します。
それは、初めての海外に出かけた興奮とないまぜとなった感情です。
今では信じられないことですが、当時、イタリアは経済的な不振に陥っていて、首相が誘拐されたのち、死体で見つかるといった事件もあって、「怖い国」といったイメージがありました。
私が初めての海外旅行の先にイタリアを選んだと聞いた友人には、なぜほかの欧米の国ではなく、イタリアなのか、不思議がられたものです。
私が大学で専攻したのはオスマン・トルコ史だったのですが、その中でも欧米国家との関係に関心がありました。
ヴェネツィアを中心としたイタリアの都市国家とオスマン・トルコのつながりは深かったので、卒業前にイタリアとトルコを訪れてみたかったのです。
ミモザは、私にとっては「国際女性デー」の象徴という意味と共に、海外文化…特にヨーロッパの象徴でもあるのです。