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物欲より断捨離が気になるお年頃

2019.08.11

ちょっと早めの夏休みをいただき、ベルリンとともにパリを訪れました。正確にはパリを拠点にベルリンを訪れたのです。

パリ訪問は5回目。気がつけば結構な回数訪れていました。その度にブランド物を購入してきました。だってパリですもの^_^。

初めて訪れた時は時計を買いました。新卒で入社した通信会社を辞め、ベンチャーに転職する記念です。ハイブランドのショップにいる緊張感と転職への高揚感で、ドキドキしたのを今でも思い出します。

その後も訪問のたびにコートやバッグ、宝飾品などを買ってきました。他の都市ではそうでもないのに、パリだと欲しくなってしまうのです。

ところが今回はどうしたことでしょう?そんな物欲がまったく湧きません。

ブランドショップが立ち並ぶ通りを歩いていても、店に入る気になりません。

シャルル・ド・ゴール空港の免税店

シャルル・ド・ゴール空港では、セキュリティチェックを抜けたところに、カルティエやエルメス、ヴィトンなどのショップがこれ見よがしに並んでいます。

夫が「何かほしいものがあったら、誕生日プレゼントにするよ」と気前の良い申し出をしてくれました。これは何か見つけないわけにはいきません!

見ているうちに何か欲しいものが見つかるかも…と思い、ぶらぶらしたのですが…

結局、バッグも時計も「必要なものはあるよね」という思いが浮かび、欲しい気持ちが湧かないままでした。

私はいわゆるバブル世代。海外のハイブランドが日本で馴染み深いものになる過程と自分の成長と軌跡を一にしてきました。こんな素敵なものが海外にはあるのか…と、胸をときめかせ、それを得るためにも頑張って働きました。

そうして一通り、ほしいものは得てきたのですが、ここにきて折からの断捨離やミニマリストブーム。そういえばせっかく買ったブランド物の中には、ここのところ使わないでしまい込んでいるものもあります。

加えて実家の物の多さや遺品整理などで、物がたくさんあることによる苦労も身にしみて感じています。

ブランド物を買っても、自分が死んだ後は、よほどの値打ちものでないか限り、遺族はその処分に困るかもしれません。子どものいない身であれば尚更、自分の遺品を処分する人のことを考えざるを得ません。

処分のことを考えると、ブランド物といえどもそう簡単には物を買えない。そんなお年頃になってしまいました。ちょっと寂しい思いがするのは否めませんが…。

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