なぜ「Googleでマインドフルネス」か、納得!
2017.10.23
Googleが導入しているという「サーチ・インサイド・ユアセルフ」というトレーニングを受けてきました。
主宰は「マインドフルネス・リーダーシップ・インスティチュート」。
以前、オーガニックフェスタの参加レポートをブログでもアップしていますが、そこで「忙しく働くビジネスパーソンのためのマインドフルネス教室」を開講された、荻野純也さんが代表を務められている団体です。
「マインドフルネス」の基本的概念や手法は、自分でも過去に体験してきたことだったので、今回の受講は、自分個人にとってマインドフルネスをどう活かすか、良い確認の機会となりました。
一方、私が仕事の対象としている「組織」に対してのマインドフルネスという観点で見ると、いろいろ新たな発見がありました。
その一つが、Googleはじめ、先進的と言われる企業が、マインドフルネスを率先して導入している理由です。
「マインドフルリスニング」というレッスンで、相手の話を否定せず、そのまま受けいれるということに取り組みました。
私のパートナーとなった方は、非常に壮大なビジネスプランを描いていて、今の勤務先では反対されることも多いけれど、自分としてはやってみたいんだ…と情熱込めて語られていたのです。
もしこうしたお話を、いろいろ問題点を指摘しながら聞いていたらどうなるでしょうか?
話している方は、途中で続けるのが嫌になってしまうのでしょう。
そのアイデアがどんなによいものでも、「この組織ではわかってもらえない」と、断念してしまうのでは?
マインドフルリスニングは、いわゆる「傾聴」にも似た方法です。
相手の言っていることを否定せず、共感しながら聞いていきます。
さらに、相手が話しやすいように、相槌や元気づけの言葉を合間に挟みます。
こうして聴かれると、話手は話すことが楽しくなり、アイデアもどんどん広がっていくのです。
Googleら、先進的企業が革新的アイデアを、どんどん産んでいくのは、こうしたちょっとした行動が、組織内に徹底されているからではないでしょうか?
Googleに対して自社が行った「プロジェクト・アリストテレス」という調査によると、チームの生産性は、組織メンバーの優秀さよりも「心理的安全性(psychological safety)」によるという結果が出ています。
その安全性とは、こうした日常の何気ない「聴く」という行動で、担保されているのだなー…
そんなことを感じたのでした。