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心の生活習慣病予防術~長続きする幸せ発見の難しさ (メルマガVol67より)

2019.03.10

メルマガvol67を3月4日に発行しました。
「心の生活習慣病予防術」も第6回目。
お読みいただけたら嬉しいです。
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※前号の内容はこちらから

前号で「幸せ」には、二つの種類があることをご紹介しました。
一つは他人と比較できる要素(「地位財」)。もう一つは比較
できない要素(「非地位財」)です。そして幸福感が長続きす
るのは、後者の場合と言われています。

では、どのようにすれば長続きする幸せを見つけられるので
しょう?

比較可能な地位財は、目に見えやすいものだけに求め
ることも容易です。人様より高価なもの、人気のあるもの…
それを得ればよいのですから。

一方で、非地位財は難しい。他人と比較できないので、自分な
りの幸福の基準を持たなければなりません。それには、深い自
己理解が必要です。

ところが、会社員の場合、どうしても「比較財」の基準に囚わ
れがちになります。というのも、「企業」の組織自体が、社員
を比較選別することで成長する仕組みを持っているからです。

つまり、会社への貢献度を測って評価し、報酬を支払うことで、
社員同士を競わせることで、利益を拡大していくのが、「企業」
です。

ですから、その中の一員でいる限り、誰かと競うことは免れず、
結果として他者と自分とを比較する考え方のドツボに陥りやす
くなります。

「どつぼ」と書きましたが、人と比較すること自体は悪いこと
ばかりではありません。そのことによって、自分の課題がわか
り、成長のきっかけにつながる面もあるからです。

でも、足りない点ばかりについ目が行ってしまっては、自分自
身の強みを活かすことがおろそかになります。自分自身を評価
する基準が会社という他者のものばかりであっては、自分の基
準で考えることもしなくなりがちです。

会社にどっぷり浸っていると、自分が求めていること、つまり
「非地位財」を考えること自体が難しくなってしまうのです。
(次号に続く)

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