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人生100年時代、働く女性のロールモデル 梅島みよ先生

2018.08.15

94歳にして現役の人材コンサルタント、梅島みよ先生の講演を拝聴してきました。

現在、高齢者ホームから通勤されている梅島先生。

登場された時には、やや足元はおぼつかないところはあったものの、壇上に立てばしゃっきり。

「年齢は秘密のつもりが、紹介されてしまって」と、のっけから笑いを取り、100人余りの聴衆の心をぐっと掴まれます。

梅沢先生が、人材育成に携わるきっかけとなったのは、進駐軍に勤務した際に、マネジメント・トレーニングの仕事に携わったこととのこと。そこで出会った女性上司が、常に成長することを促してくれたのだそうです。

梅島先生ご自身の性格も功を奏したようです。トレーニングの講師として、港湾業務に従事する男性たちの前に立った時のこと。若い女性より、相手の方が百戦錬磨のつわものです。そこは、無理に強がらずに「社会経験はないが、テキストに書かれていることは素晴らしい内容。一生懸命伝えるので、ぜひご自身で血肉にしてほしい」と伝えたのだそうです。そこでリーダー格に気に入られ、講師として受け入られたとのこと。

その後、紆余曲折ありながら、人材教育の会社を立ち上げられます。ところが、女性というのは、日本企業は研修講師としてなかなか受け入れてくれない。女性社員のビジネスマナー研修だけは可能だったのだとか。しかたなくマナー研修を担当されていたものの、会社にとって稼ぎ頭になったことが、梅島先生の口調からうかがえました。

その後、米国視察で出会ったアセスメントサービスを導入。また、設立した会社の社長も務められました。

お話をうかがっていて感じたのは、前向きな明るさとオープンネスです。

戦後の日本社会は、働く女性にとって、厳しい環境であったはず。子育てとの両立については、「家政婦さんを雇って他人を頼りました」と、至極あっけらかんに話されていましたが、それとて、風当たりが強いこともあったでしょう。

そんな逆風への恨みをおくびにも出さず、ユーモアを交えて来し方を語る梅島先生のご様子を見ていると、こちらも前向きになってくるから不思議です。

先生のオープンさ、柔軟な強さを、私も学んでいきたいと強く思いました。そんな人生なら、100歳まで生きる不安も軽くなり、それもいいかも…と思えるのです。

※梅島みよ先生のこれまでの物語は、こちらに詳しく掲載されています。

▼94歳現役人事コンサルタント、梅島みよが行く

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